オンライン解析 · 02

SGFをオンラインでKataGo解析する方法

棋譜の読み込みから、グラフ・候補手・変化図の読み方まで。ローカルエンジンを入れずに、焦点を絞ったオンラインSGF解析を行います。

  1. SGFを読み込み、対局設定を確認する

    Read19の検討ページでSGFファイルを選ぶか、棋譜の内容を貼り付けます。解析前に黒白、コミ、ルール、手数を確認してください。これらはKataGoの評価に影響します。

    SGFには着手だけでなく、ルール、コミ、置き石、棋士名、棋戦、日時も保存されます。読み込み後は終盤の数手が元の対局と一致するか確認し、HA、KM、RUなどの項目を見ます。置き碁の初期配置が欠けたり、コミが誤って既定値になったりすると、その後の勝率と目差はすべて誤った前提になります。公開リンクを作る前には、公開したくない氏名や棋戦情報も削除します。

    読み込みは、ファイルが開く、手順が合う、ルールとコミが正しい、という三段階で確認してから解析します。
  2. 問いに合った探索量を選ぶ

    まず少ない探索量で全局を見渡し、本当に調べたい重要局面に多くの計算を使います。探索量が増えると順位は安定しやすくなりますが、AIの結論が唯一の人間的な着手になるわけではありません。

    探索量は全手に均等ではなく、問いに配分します。最初の走査は大きな転機を見つけられる程度で十分です。重要局面を見つけたら、そこだけ探索量を増やします。近い候補手の順位が入れ替わる場合、それらは本当に同程度かもしれません。追加計算は唯一解を作るためではなく差を確かめるためです。後から比べられるよう、使用した解析プリセットも記録します。

    軽い探索で全局を覆い、深い探索は三つの転機へ集中させます。計算量を研究したい問いに使う方法です。
  3. 局部変化より先に全体の流れを読む

    勝率曲線で勝敗予測の変化を、目差曲線でおよその差を読みます。転機を選んでから実戦手、候補手、変化図を比べ、初手からすべての数値を追わないようにします。

    グラフは最高点や最低点ではなく、横軸の手数から読みます。転機の直前で止め、手番、現在の目差、盤上で最も弱い石を確認します。置き碁や大差の局面では勝率だけを見ると誤解しやすく、勝率が極端な値のままでも目差は安全に収束しているかを示します。反対に細かい碁では一〜二目で勝率が大きく動きますが、形が崩壊したとは限りません。

    同じ手数で勝率と目差をそろえ、碁盤へ戻って手番と弱い石を確認します。三つを合わせて転機を説明します。
  4. TreeViewで分岐を確かめる

    TreeViewで候補分岐を開いて変化を並べ、分岐点へ戻って自分の応手も別の分岐として残します。一つの主変化を暗記するのではなく、比較経路を保ちながら急所、手順、弱い石を見つけます。

    変化図は暗記する動画ではなく分岐する木です。主変化は目的が分かる所まで並べ、最初の分岐へ戻って自分が実戦で選びそうな応手を試します。KataGoが同じ方向を続けるか、すぐ別の場所へ移るかを見ます。主変化にない自然な応手を一つ試すと、推奨手が精密な手筋に依存するのか、より安定した全局的方向なのかを区別できます。

    AlphaGoのP10実戦分岐をTreeViewに残し、36手目へ戻ってD13とE12を比較します。

有効な解析に含めるもの

  • ルールとコミが正しい
  • 探索量が問いに合っている
  • 転機を勝率と目差の両方で見た
  • 候補変化を少なくとも一つ自分で並べた
KataGo解析サンプルを見る